本日は、読書記録(*≧∀≦*)
読んだ本を紹介しないまま、溜まっていっているのでどんどん紹介していきたいと思います。
今回は宮部みゆきの「三鬼」です。
三島屋の黒白の間で行われている変わり百物語。
語り手の年齢や身分は様々で、彼らは正しい事も過ちもすべてを語り捨てていく。
13歳の少女は亡者の集う家の悲しき顛末を、絶品の弁当屋の店主は夏場に休業する理由を、そして山陰の小藩の元江戸家老は寒村に潜む鬼の秘密を語る。聞き役に従兄の富次郎も加わり、怪異を聞き積んでいく中で、おちかにも新たな出逢いと別れがあり・・・・・・
恐ろしいけど面白い三島屋シリーズ第四弾!
こちらは、宮部みゆきの三島屋シリーズの第4弾。
現在、第5弾の「あやかし草紙」 が2020年6月に発売されたところです。
シリーズ一覧はこちら。
三島屋シリーズとは
三島屋シリーズは、江戸時代が舞台。
伊兵衛とお民の袋物屋である三島屋に、姪のおちかが預けられるところから始まりました。
叔父夫婦のもとに身を寄せるきっかけになった出来事の為に、ふさぎこんでいたおちかは、伊兵衛の提案で、変わり百物語の聞き手を務めることになります。
伊兵衛の碁を打つために特別にしつらえた「黒白の間」に迎え入れる語り手は、その話が決して外に漏れる事は無いというルールの元、様々な話を語ります。
三鬼には4編が収録されていますが、それぞれの話ごとに完結していますし、シリーズの冒頭には「序」として、三島屋での百物語が行われるようになったことが説明されています。
その為、順番通りに読まなくても前作を読んでいなくても、無理なく話に入り込めます。
でも、出来れば順番通りに読むのがオススメです。
特に1冊目「おそろし 三島屋変調百物語事始」は、主人公のおちかが百物語を聞くことになるいきさつが描かれているので、必読です😊
また、人間関係的には色々と時系列に変動していますし、おちか自身の変化もあるので、順番通り読む方がスムーズです。
収録は4編
「三鬼」には、4編収録されています。
- 序
- 第一話 迷いの旅籠
- 第二話 食客ひだる神
- 第三話 三鬼
- 第四話 おくらさま
どの話も、甲乙つけがたく深く心に沁みる話。
読後感も抜群です。
1話読み終わるごとに、少し時間をあけて余韻に浸り、 しみじみと思いを馳せたくなります。
そうしないと、なんだか勿体無いような気持になるのです。
切ない。けど、どこか温かい。
決してツライだけで終わらない。
悲しいだけで終わらない。
ここが、「宮部みゆき」を安心して読める理由のひとつであります。
先日本屋さんへ行った際、シリーズ最新作の「あやかし草紙」
が並んでいるのを目にしたのですが
積読がまだまだ家にあるので、もう少ししてから・・・!!!
と、購入しなかったんです。
買っとけばよかった!!
これからの暑い時期にピッタリな感じのタイトルですもんね~~。
次の本は「あやかし草紙」にしようかな (*≧∀≦*)