365日読書したい!

できれば365日読書したい本好きが綴る日々のあれこれ。本の紹介は基本ネタバレ無し。

アガサ・クリスティ【バートラム・ホテルにて】古き良きホテルで・・・

本日の読書記録(*≧∀≦*)は、

アガサ・クリスティーの

「バートラム・ホテルにて」です。

2020-07-10バートラムホテルにて-アガサクリスティ

「バートラム・ホテルにて」アガサ・クリスティ2019年11月6日(水)読書開始 ~ 2019年11月12日(火)読了

大都会ロンドンの一画に、エドワード王朝時代そのままのたたずまいを保つバートラム・ホテル。

だが、その平和で静穏なムードの裏でも、事件の影はうごめいていたのだ。

常連客の牧師が謎めいた失踪をとげ、やがて霧の夜、恐るべき殺人事件が!

ホテルで休暇を過ごしていたミス・マープルが暴く、驚愕の真実とは。

 

割と読みつくしているアガサ・クリスティですが

未読作品だったので、嬉々として手に取りました。

 

舞台を見ているような

古き良き雰囲気をまとい、そこだけ時間が止まってしまったかのような

心地良過ぎるホテル、「バートラム・ホテル」

 

そんなホテルで、ひっそりと事件が起こります。

 

ミス・マープルものですが

ちょっと異色な印象を受けました。 

 

マープルシリーズとしても、クリスティとしても

わりと、「今までと違う」というような印象を与える作品じゃないかな、と思います。

 

誤解を恐れずに言うならば

全体的に、小説を読んでいるというよりは、

舞台を見ているようでした。

 

小説を読む時はいつもその世界の中に入り込んで

登場人物の誰かに感情移入して・・・

という事が多い私ですが

今回は、常に本の世界を傍観している立場での読書、というか・・・。

 

語彙が稚拙で悔しい。

 

詮索好きなオールドミス

さて、全体的な印象もさることながら

ミス・マープルに対する印象も、

ちょっと他の作品と一線を画しているような気がします。

 

この作品では特に

ミス・マープルが、ひたすらに

詮索好きなオールドミスとして

描かれています。

 

あれ・・・?

マープルさんって、こんな感じだったっけ?? 

 

特筆すべきトリック等は無く、

大がかりな仕掛けもなく、

そして、マープルも特別活躍するというわけでもない。

 

古き良き雰囲気のバートラム・ホテルのごとく

事件は静かに起こり、闇へ消えていく。

そんな感じでした。

 

でも、そこはさすがのクリスティ。

ちゃんと楽しめます! 

 

ところで、

クリスティ作品によく登場する「悪い娘」

大概の場合、美貌と富を兼ね備えているのですけれど

作品によって、犯人だったり殺害されたり、

たまにヒロイン的な立ち位置だったり、様々です。

 

が。

彼女達は共通して、

自分の欲望に忠実すぎて

純粋に自分の利益のみを求めすぎていて

 

空恐ろしくなります・・・

 

現実世界では 、あまり関わりあいたくない・・・

 

 

 

 

☆この記事を書いた人☆
すみれのプロフィール すみれ(ID:sumire365books)
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かわいい雑貨・手帳も大好き。
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