読書大好きすみれです😊
読んだ本を色々書き残したいと始めたブログですが、さて、何から書く?と自問すると、あまりにあれもこれも浮かんできて、なかなか考えがまとまらない。
そんなわけで、初回は、「私がどうしてもオススメしたいミステリー小説」を、国内作品・海外作品問わず、選んでみよう!!
と、厳選に厳選を重ねたら7作品になりました。
どれも甲乙つけがたい7作。どれも1位。すべて必読!
有名な作品ばかりですが、もしも未読のものがあったら是非!!!!!
- 1.「十角館の殺人」 綾辻行人
- 2.「折れた竜骨(上)(下)」 米澤穂信
- 3.「杉の柩」 アガサ・クリスティー
- 4.「ママは何でも知っている」 ジェイムズ・ヤッフェ
- 5.「火車」 宮部みゆき
- 6.「魍魎の匣」 京極夏彦
- 7.「闇に香る嘘」 下村敦史
- 結びの言葉・やっぱりミステリーって面白い
1.「十角館の殺人」 綾辻行人
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。
(十角館の殺人 文庫本裏より引用 )
これが未読だったら是が非でも読んで欲しい一冊!!
1987年刊行(新装版2007年刊行)なので、今更!?と思われる方も多いかもしれませんが敢えて紹介させてください。
綾辻行人 「館シリーズ」の第1作目。
初めて読む作家さんを色々読んでみようと思い立って、最初に選んだ記念すべき1冊目であり、この本が衝撃的に面白かったから、次々色んな作家さんに手を出し始めたと言っても過言ではない1冊。
この面白さたるや、 衝撃的 です。
未読の人が、これからアレを味わう事が出来るのかと思うと、うらやましくて仕方ないくらい。
もちろん、再読も面白いのです。
すべて分かった上で、把握しながら、「こんなとこにも伏線が!!」「この時この人、こういう状態だったのか・・・!」と俯瞰できる事の、なんと面白いこと。
再読もおすすめです。
この本を読んで息を呑んだ方は、私とお友達決定です😁どうぞよろしく。
ちなみに、「館」シリーズはどれも本当に面白いです。
「十角館の殺人」が楽しめたら、是非、
「館」シリーズ2作目 「水車館の殺人」
「館」シリーズ3作目 「迷路館の殺人」
も続けて読んでみてください!!
水車館の殺人は、普通に読み進めてラスト仰天して、初めから読み直した本。
迷路館の殺人は、一度くらい騙されずに読んでみたい!と巻頭の見取り図を拡大コピーして、メモを取りながら読んでたのに途中から夢中になって結局騙された本。
私は、「館」シリーズ8作目の「びっくり館の殺人」まで読了しています。
どれもオススメです。
2.「折れた竜骨(上)(下)」 米澤穂信
ロンドンから出帆し、北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。
その領主を父に持つアミーナは、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年二コラに出会う。
ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた・・・。
いま最も注目を集める俊英が渾身の力で放ち絶賛を浴びた、魔術と剣と謎解きの巨編!
(折れた竜骨(上)文庫本裏より引用 )
自然の要塞であったはずの島で、偉大なるソロンの領主は暗殺騎士の魔術に斃れた。
<走狗(ミニオン)>候補の八人の容疑者、沈められた封印の鐘、塔上の牢から忽然と消えた不死の青年―――そして、蘇った「呪われたデーン人」の襲来はいつ?
魔術や呪いが跋扈する世界の中で、推理の力は果たして真相に辿り着くことができるのか?
第64回日本推理作家協会賞を受賞した、瞠目の本格推理巨編。
(折れた竜骨(下)文庫本裏より引用)
この読後感、読書好きには是非とも体感してもらいたい。
第64回日本推理作家協会賞受賞
2011年度 第11回本格ミステリ大賞の候補作
等、有名ですので今更!?と思われるかもしれませんが、やっぱりこれもどうしてもはずせないです。
舞台は、魔法が存在する12世紀末のヨーロッパ。
この独特な、ファンタジーの世界観、尻込みする方もいらっしゃるのでは?
私も最初そうでした。
「ミステリーの世界に、魔法・・・そういうのはいいや。」
なんて思ってました。
いやそれホント勿体ないから!!
と昔の自分に言いたい。本が刊行されたらすぐに読むよう全力でオススメしたい。
米澤穂信作品の中で、ダントツに好きな作品です。
ああ!書いてたらまた読みたくなった。
3.「杉の柩」 アガサ・クリスティー
婚約中のロディーとエリノアの前に現れた薔薇のごときメアリィ。彼女の出現でロディーが心変わりをし、婚約は解消された。
激しい憎悪がエリノアの心に湧き上がり、やがて彼女の作った食事を食べたメアリィが死んだ。
犯人は私ではない! エリノアは否定するが・・・・・・
嫉妬に揺れる女心をポワロの調査が解き明かす
(杉の柩 文庫本裏より引用)
これも、どうしても外せない、好きで好きでたまらない本です。
アガサ・クリスティーといえば、もっと他に代表的な作品がた~くさんある中で、敢えてこれです。
初めて読んでからもう10年以上経過しています。
その間、何度も読んで本が焼けてきた頃、新装丁になった事もあり再購入。
新装丁本も何回も何回も何回も読んで、本はボロボロに。
初めて、全く同じ本をもう1冊買うという行為に及びました。
その後、好き過ぎるあまり原作が読みたい!と捜し歩いて「SAD CYPRESS」を購入。
つまり、同じ本を都合4冊持っているんですね、私。
こんなに好きなのに、どこがどう好きか聞かれるとうまく言えない。ストーリーも好きだし、この作品に出てくるエリノアも好き。メアリィも好き。ピーター・ロードも好き。
ポアロの最後のセリフもたまらなく好き。
とにかく好き。
もし、未読の方がいたら是非。読んでみてください。
4.「ママは何でも知っている」 ジェイムズ・ヤッフェ
毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは妻を連れ、ブロンクスの実家へママを訪れる。ディナーの席でいつもママが聞きたがるのは捜査中の殺人事件の話。
ママは”簡単な質問”をいくつかするだけで、何週間も警察を悩ませている事件をいともたやすく解決してしまう。
用いるのは世間一般の常識、人間心理を見抜く目、豊富な人生経験のみ。
安楽椅子探偵ものの最高峰と称される<ブロンクスのママ>シリーズ、傑作短篇8篇を収録。
(ママは何でも知っている 文庫本裏より引用)
ママーーーーー!!!!
このママ超絶ヤバイです!!!!
アガサ・クリスティーの「火曜クラブ」で登場するミスマープルも、相当な安楽椅子探偵ですが、ブロンクスのママだって負けてません。
私は果たして20年後、こんなママになれるだろうか、いや無理。
この本の中で、心に留めておきたいママのセリフがあります。
「そんな小さな坊やに、たったの5年間で、人生のどれほどのことがわかるっていうの?」
日常生活の中で、無意識に息子に「もう9歳なんだから(これくらいのことわかって当然・できて当然)」と怒ってしまう事が多々あります。
そんな私に、このママのセリフは沁みました。
子供の方が敏感に物事を察したり、真意を突いた発言をしたり、
「子供だからってバカにしちゃいけない」という場面はたくさんあります。
一人の人間だということは、しっかり意識しておかなければならない。
そのことと、
「しつけとして、世間のルールをわからせる、守らせる」ということを
混同してはいけない。
私も、ブロンクスのママのように、懐深いママになりたい。
5.「火車」 宮部みゆき
休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消してーーーなぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?
謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。
山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。
(火車 文庫本裏より引用)
学生の頃から好きで、宮部みゆきの本なら読もうかな、と思う作家さん。
最近では「ソロモンの偽証」等、有名な作品はたくさんありますが、私の中で最も印象に残っているのが「火車」
ダントツでオススメです。
ラストを読んだ時、私は仕事帰りの電車の中でした。
その電車の中で、寒くも怖くもないのにサーッと鳥肌が立ち、大きくため息をついてしまいました。
「感動して鳥肌が立つ」というのは誤用だそうですが、実際に鳥肌が立ったのです。
忘れられない名作です。
6.「魍魎の匣」 京極夏彦
「加菜子をーーー死なせはしません。」被害者の姉は決然と言った。その言葉が刑事・木場を異形の研究所へと導く。
中央線武蔵小金井駅で発生した美少女転落事故と連続バラバラ殺人事件に接点はあるのか?
研究所長の美馬坂とは何者か?しかし、深まる謎をよそに加菜子は衆人環視のなか忽然と姿を消した!
(魍魎の匣 分冊文庫版(上) 文庫本裏より引用)
「私は嘘吐きなのです」。かつての銀幕の美女・美波絹子こと柚木陽子は謎めいた言葉を口にした。蒸発した加菜子が大財閥・柴田家の遺産相続者だったという事実の他に、彼女は何か隠している・・・。
一方、魍魎を封じ込めるという霊能者・御筥様の奇怪な祈祷と文士・久保竣公の嗜癖が新たな惨劇を生んだ!
(魍魎の匣 分冊文庫本(中) 文庫本裏より引用)
「あなたは、何でも善くご存じですのねーーー」。その女は京極堂に向かって、赤い唇だけで笑った。憑き物を落とすべき陰陽師さえ、科学者・美馬坂幸四郎の抱いたあまりに禍々しい夢を前にして、自分の封印した過去に直面させられる。そして訪れる破局(カタストロフ)・・・。
第49回日本推理作家協会賞受賞の超絶ミステリ完結。
(魍魎の匣 分冊文庫本(下) 文庫本裏より引用)
京極夏彦の「京極堂シリーズ」第2作目。
「京極堂シリーズ」第1作目は、姑獲鳥の夏です。
オススメしておいて何なのですが、「京極堂シリーズ」を読むのなら、是非とも1作目である「姑獲鳥の夏」から読んで欲しいです。
「京極堂シリーズ」は「百鬼夜行シリーズ」とも言われています。
神主でもあり、陰陽師として憑き物落としもする、古書店「京極堂」の主・中禅寺 秋彦(ちゅうぜんじ あきひこ)を中心に繰り広げられる、 ミステリーの世界と妖怪の世界が絶妙に融合した素晴らしい世界観の本です。
「この世には、不思議なことなど何もないのだよ」
京極堂シリーズは、その分厚さ(長さ)から、なかなか手を出さなかったのですが
いやはや、読み始めてしまったら、長さなんて関係ないくらい面白いです。
特に、「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」は、考え尽くされていて、その世界に渦巻くオドロオドロしさとも相まって、完成度が非常に高いと唸ってしまいます。
私は、持ち歩いて読みたい派なので、「姑獲鳥の夏」も「魍魎の匣」も、分冊版を買いました。
(分冊版の(下)だけ何故かリンクが貼れなくて・・・申し訳ない)
京極堂シリーズは、まだ4作目の「鉄鼠の檻」の途中までしか読めていないので
読破したら、改めて「京極堂」シリーズの記事を上げたいと思います😊
7.「闇に香る嘘」 下村敦史
孫への腎臓移植を望むも適さないと診断された村上和久は、兄の竜彦を頼る。しかし、移植どころか検査さえ拒否する竜彦に疑念を抱く。
目の前の男は実の兄なのか。
27年前、中国残留孤児の兄が永住帰国した際、失明していた和久はその姿を視認できなかったのだ。
驚愕の真相が待ち受ける江戸川乱歩賞受賞作。
(闇に香る嘘 文庫本裏より引用)
江戸川乱歩賞に受賞しただけでなく、
2015年「このミステリーがすごい!」で3位となり、
「週刊文集ミステリーベスト10」でも2位となった作品。
納得です。面白かったし、とても深くて心に残りました。
盲目となった主人公・村上和久の視点で物語が進んでいくところが、この作品の絶妙なところです。
「見えない」という怖さ。
こんなに怖くて面白い作品、ミステリー好きならば読まねばなりますまい。
中国残留孤児という社会問題を核心に持ってきつつも、とても読みやすく、次へ!次へ!と手が止まらない。
そして衝撃のラスト。
衝撃とともに、涙が止まりませんでした。
世界は、愛で出来ている。と、心から思いました。
腐らずに「今」を一生懸命生きればいいのだ。
この読後感、是非味わってほしい。
結びの言葉・やっぱりミステリーって面白い
以上、厳選に厳選を重ねて、7作品をご紹介しました。
(シリーズ作品に関しては、7作品におさまってませんが💧)
私の読書人生25年余りのうちで、何年も色褪せず、私の心を捉え続けて離さない7作品です。
いかがでしたでしょう。
お好きな作品・未読の作品、ありましたか??
もし、未読のものがあれば、是非読んでください。
ミステリー小説と一口にいっても、その種類・世界観は本当に千差万別。
読書って、やっぱり楽しい!!!
私の好きな本、まだまだ沢山あって挙げだしたらキリがない程。
これを皮切りに、どんどん紹介できたらいいなぁと思います!!
皆様も、良い読書ライフを!!!