「#名画で学ぶ主婦業」という本をご存知でしょうか?
ちょっと前にテレビ番組に取り上げられていました。
本はネットで買う事が多いのですが、現物を見てみたいと思い、本屋さんでゲット!
「#名画で学ぶ主婦業」 宝島社
タイトル:「#名画で学ぶ主婦業」
監修 : 田中久美子(文星芸術大学教授)
出版社 : 宝島社
著者は誰?と思っていたのですが、これはツイート集だったのです。
「#名画で学ぶ主婦業」というTwitterのハッシュタグでツイートされた、名画と主婦の日常の見事な融合!!
珠玉のツイートたちが1冊の本になったんですね。
独特な切り口の新しい楽しみ方
名画と、それに添えられているコメントが、あり得ない程的確!!
ぐいぐいツボを押してくる!!
こんな楽しい見方があったなんて!!
そして、もうひとつ。
絵画の解説もちゃんと載っている。
くすくす笑って楽しんだ後に、時代背景や絵に込められた本来の物語を読み解くと、なんだか「笑ってごめん」という気持ちになったりもする。
けれど、やっぱり、美術や絵画の「何となく敷居が高いイメージ」を飛び越えて、主婦の日常に肉薄するこの楽しみ方は、素晴らしい。
どれもこれも唸るほど素晴らしい。
私が特にツボったのは、裏表紙にもなっているこれ。
イワン・クラムスコイの「見知らぬ女」に当てられた
「私もう去年役員やったから」
この絵を見て、このセリフを閃くなんて・・・
天才ちゃう!?
そう言われて見ると、確かにすんごいドヤ顔をしているように見える。
「すごい!本当にそう言ってる!!」
と、めちゃくちゃに共感する。
しかし、解説を読んで、改めて絵を見ると・・・どうした事でしょう。
「高貴な美しい女性がふと目を伏せたときに、私と視線がぶつかった。」そんな風にも見えてくる。
本に収められた絵じゃなくて、美術館で見てみたい。
そんな気持ちにもさせてくれる1冊なのです。
美術や絵画には、今まであまりご縁がなかった私。
これをきっかけに美術を楽しもう!
新しく、興味が広がるってイイ事ですね。