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聴神経腫瘍7【経過観察】半年後に通常の12倍

前回の記事:聴神経腫瘍【経過観察】腫瘍の大きくなるスピードを確認する 

 

 

そして迎えた半年後の2019年5月27日(月)

 

経過観察をしていた半年間、私は何事もなく普通に元気でした。

  • 耳鳴り無し
  • 頭痛無し
  • めまい無し
  • 頭のふわふわ感無し 

ただ、右耳の聴力は更に悪くなったような自覚がありました。

軽く耳栓をして、上からコップを被せられたような、不自然に響く聞こえ方。

右耳と左耳の聴力の差が大きくて違和感があるのかな・・・とは思っていましたが、特に心配はしていませんでした。

 

当日のMRI検査後の診察も、「もう半年経過観察して良いでしょうか?」って言おうと決めて臨んでいました。

 

さてMRIと診察予約の日。

時間通りにMRIを撮り、待合室で呼ばれるのを待ちます。

特に不安もなく、本を読んでのほほんと待っておりました。 

順番が来て呼ばれ診察室に入ると、先生の顔が心なしか緊張しています。

「MRIの結果ですが」

と、二つの画像を比較できるよう並べたものを見ながら先生の説明が始まりました。

 

「結果から言って、かなり大きくなっています。」

 

私の脳腫瘍は16mmから、21.8mmになっていました。

半年で、約6mmも大きくなっていたのです。

 

腫瘍は、先生も予想外のスピードで、私に特に自覚症状を与えないままぐんぐん成長していたのです。

 

平均で年に1mm程度大きくなるくらいの腫瘍が

私は、半年で6mm。

単純計算して、通常の12倍の速さで大きくなっていることになります。

 

経過観察は即中止して、治療に入らなければならないと言い渡されました。

 

再び、一瞬で頭が真っ白になる私。 

全く予想していなかった結果に、ただただ絶句するのみでした。

 

そして、先生から転院の申し出がありました。

神戸大学附属病院の脳神経外科に、脳腫瘍、それも特に聴神経腫瘍を専門に診ている先生がいるので、そこへ紹介状を書くという申し出でした。

 

先生に言われるがままに、紹介状の作成を依頼して、診察室を出た私は

再び、待合室で震える指で夫にラインを打ちました。

 

ああ、甘かった。

私の考えは超絶甘かったんだ・・・。

 

脳裏を巡るのはそんな思いばかりで、ほとんど何も考えられませんでした。

 

 

☆この記事を書いた人☆
すみれのプロフィール すみれ(ID:sumire365books)
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