前回の記事: 聴神経腫瘍【発覚】良性の腫瘍です
2018年12月10日(月)病院の予約が取れ、夫と一緒に診察室で先生から説明を受けました。
基本的には、前回私が一人で受けた説明と変わりません。
既にもう頭のふわふわもなくなり、私は全くもっていつも通りでした。
普通に元気なのです。
何の症状も無い。(右耳はすこし遠い)
普通に元気なのに・・・治療って必要?
そんな状態での診察でした。
一通り先生から説明があり、私は一番気になっていた「顔面神経麻痺」の後遺症が起こる確率はどのくらいかを確認しました。
神経との絡み具合にもよるが、だいたい3%前後くらいではないかという返答でした。
3%という数字が、私の頭では最早ピンときません。
それが、少ないのか多いのか。
「なるかもしれない」という恐怖の方が断然強くて、全く判断できない状態でした。
思考はぐるぐるするばかりで、自分がどうしたいのかの検討も出来ない。
しばし沈黙の後、私は、ネットで見た「経過観察」を先生に聞いてみました。
前回は治療方法として挙がらなかった「経過観察」は、ネットで仕入れた情報でした。
人によっては、何年もずっと大きくならないままの人もいるらしい。
現在何も症状が出ていないのだから、私の腫瘍も、ほとんど大きくならないかもしれない。
すると、先生は「経過観察でも問題ないですよ」とあっさり返答してくれました。
16mmという大きさという事もあり、聴神経腫瘍の性質(平均で年に1mm大きくなる)から考えても1年でどうこうという事はないだろうという判断でした。
私はひとまず半年間経過観察する事になり、2019年5月にMRIの予約を取って、その日の診察を終えました。
脳腫瘍と診断されてから、初めてほっとしました。
半年の経過観察が、腫瘍が大きくならないまま、もう半年もう半年と延びて、10年くらい経過しないかな・・・という淡い期待が生まれ、そしてすぐに頭を埋め尽くしました。
そうだ、きっとそうなるんじゃないかな。
十数年かけて数ミリ大きくなる程度で、死ぬまで経過観察で何とかなるんじゃないかな。そんな甘い事を考えていました。
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