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2018年11月21日(水)
明日には治ってますようにと祈りながら眠り、目覚めた翌朝21日(水)
頭のふわふわ感は治っていませんでした。
けれど、もうほとんど気にならない程度にはなっていました。
一瞬、もう病院へ行くほどではないか・・・という気持ちもかすめましたが、やっぱりちゃんと行って診てもらうことにしました。
受付をして、最初に看護師さんに話を聞いてもらい、血圧を測り、診察へ。
診察室では、脳の検査と思われる色々な検査をしました。
そして先生から
「脳の機能には特に問題が見られないので、三半規管の方かも知れません。もし気になるようでしたら、耳鼻科を受診されると良いですよ。」
と言われ、一安心。
そうか、耳鼻科か。三半規管の方は全然思いつかなかった。
と思っていると、先生から運命の一言。
「念の為という事もありますし、MRIを撮って何もない事を確認して安心してから帰りましょうか。」
もうお昼近かったので、お腹すいたなぁと思いつつ
予定も特に無いしせっかく来たんだからと、MRIを撮ってもらうことにしました。
後から思えば、この時の先生のこの一言がなかったら、きっともっと発覚は遅かったと思います。
腫瘍が小さいうちに発見できたのは、先生のおかげです。
さて、初めてのMRI。
閉塞感と大きな音で、閉所恐怖症にはツライと話に聞いていたMRI。
ドキドキしながら受けました。
割としっかり固定されるんだなぁ~なんて思いながら、想像以上にうるさい音に時折ビクッとしつつ検査の15分程を終えて、立ち上がる時。
ふらっとした私を支えてくれた検査技師?の方に、「右耳が聞こえにくいですか?」と聞かれる。
「・・・あぁ、そういえば、どっちか聞こえにくい耳があります。」と答える。
私は、若い頃から、あんまり耳が良い方ではなかったのです。
健康診断の聴力検査はいつもドキドキでした。
「なにかを喋っている音は聞こえているんだけれど、何を言っているのか聞き取れない」
という事が多かったので、もしかしたら自分は「感音性難聴」とかいうやつなのかもしれない・・・と思った事もありました。
そして、両耳ともたいして良くないと思っていた私は、
「どっちも良くないけど、どっちかの耳の方が特に悪い」
という認識しかなかったのです。
(その後、元々右耳よりも左耳の方が聞こえが悪い、という事が判明。)
MRI後、診察室に入ると先生が神妙な顔で待っていました。
そして、MRI画像を見ながら説明してくれました。
「ここに、腫瘍があります。」
「え!?」
予想もしなかった返答に、一瞬で頭が真っ白に。
先生は腫瘍は専門ではない、ということ、
今から脳外科の方にまわって専門の先生に診てもらおう、ということ
予約外なので少し待ち時間があります、ということ
の説明を受け、一旦待合室で待機する事に。
しばらくぼんやり座っていると、だんだん、停止していた思考が動き始めました。
腫瘍?
腫瘍ってなに?
とりあえず、夫に連絡をしなければ・・・
診察室で先生に言われた事をラインで打っていると、指が震え出しました。
息子はまだ小学3年生。
ああ、息子が成人するまでは。
いや、せめて、せめて息子が高校生になるまでは・・・
そんな思いが一気に押し寄せてきて、待合室では泣くまいと一生懸命に深呼吸をし続け、呼ばれるのを待つ。
この、待合室で待っている間が、今までで一番長くキツイ時間でした。
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