365日読書したい!

できれば365日読書したい本好きが綴る日々のあれこれ。本の紹介は基本ネタバレ無し。

補聴器がやってきた!

2023年1月に、ついに補聴器をゲットしました!

本当は3年程前から、担当医師から補聴器の検討をおすすめされていたのですが

主に金額面で迷い、なかなか決心がつかず

ようやく今年購入。

担当医師と相談の結果、片耳(左)に補聴器をつけることになりまして

紹介状をもって、医師オススメの補聴器センターに行ってきました。

www.toshin-ha.co.jp

 

 

私の相棒、補聴器ちゃん

物はこちら!

大きさ比較の為に綿棒と並べてみました。

耳に装着した後、左側の透明な輪っかをつまんで取り出します。

 

輪っかを持っているところ。

耳の型を取って作ってもらったオーダーメイドなので

装着感は大変良いです💕

 

私は、カナル型のイヤホンがほんとに苦手で・・・

イヤーピースのサイズを色々調整してみても、いまいちちゃんと装着出来ないし、

何とか付けられたと思っても

下を向いたりした拍子に落ちてしまったりするのです😭

その旨を補聴器センターの担当さんに相談して補聴器を選びました。

私は耳の道(だったかな?)が人よりかなり細い(小さい)らしく

あ~これはイヤホン落ちてしまうのも納得ですと言われた🤣

 

さて、補聴器がやってきて約3ヶ月。

快適です!

 

自分がいかに静かな世界で生きていたかということ

補聴器をつけるに当たって、担当さんから色々な事を教えてもらいました。

 

難聴の人は、脳が難聴の脳になっている

まず、補聴器はメガネをつけるようにはいかない ということ。

視力が悪くなってメガネを購入した場合、

メガネをかけたらその瞬間から視界はクリア!

見えるわ!快適!

となりますね。

でも、補聴器はそうはいかないのです。

補聴器には、リハビリが必要なのです。

 

なぜリハビリが必要なのかというと、

難聴の人は、脳が難聴の脳になっているから。

 

では、難聴の脳とは何か。

 

音は耳から入りますが、

その音が重要な音なのか雑音なのかという事は脳が判断しています。

雑音はすこし小さめに、重要な音(話し声など)は少し大きめに

脳が調整して認識しています。

この機能のおかげで、

音楽がやかましいクラブや、ガヤガヤした雑音が多い空間で

特定の人と話が出来るそうなのです。

 

難聴の人は、程度や期間にもよるのですが

聞こえない音がたくさんあり、

健常な人に比べて、かなり静かな世界に生きています。

その為、その脳の音声調整機能が働かなくなっているそうな。

この状態が「難聴の脳」なのです。

 

補聴器を付けるということは、

健常な人が聞いている、

音がたくさん鳴り響いている世界に足を踏み入れるということ。

 

今まで聞こえていなかった音たちが一気に、

わぁぁと耳に飛び込んでくるので

静かな世界が通常運転だと認識していた脳が、とてもびっくりします。

そして、「うるさい!」「不快!」と感じてしまうのです。

 

「健常な人が聞いている世界」に慣れていく必要がある為

「段階を踏んで慣れていく行為」=「リハビリ」

がとても重要になるとのこと。

 

リハビリといってもやることは簡単で、

就寝時と入浴時を除いて、起きている時間は常に補聴器を装着し続けること。

これだけです。

 

すごい、世界は音で溢れている!!

補聴器センターのブースで、出来上がった補聴器を付けた瞬間

まず驚いたのは、周囲に音が溢れていた事。

例えるなら、健常な人が病院の聴力検査の為のハコから、外へ出たような感じ。

 

ブースからは見えない、待合席の壁についてたテレビの音が聞こえてきたんです。

補聴器を受け取ったのは来店2回目だったのですが

テレビは画面はついてるけれど、音声は出ていないと本気で思っていた。

画面に字幕が出る仕様になっていて

そうだよね~、音声出てたら邪魔だもんね~、と1人納得していた。

実際は、かなり絞った音量でちゃんと音声出てました。

 

隣のブースの人の声も、近くにいる人の話し声も、

私も夫も担当さんも喋っていなくても、

あちこちから色んな声や音が聞こえてくる。

 

そして、自分の声の大きさ!!

それまで話していた声で話すと、自分の声が大きすぎるので

慌てて声をひそめたのですが

担当さんも、同席していた夫も

「それで普通の音量ですよ」

と。

自分では全然声を張っているつもりなんてなかったのですが

今までいかに聞こえていなかったかが身に沁みました。

 

これが、普通なんだ。

私、本当に静かな世界で生きてたんだなぁ・・・

と、感動すら覚えました。

 

自分の耳に合わせて調整してもらった補聴器ですが

高額なので、1ヶ月試用させてもらえます。

それで合わなかったら、返却出来るし

これが欲しいとなったらそのまま購入できるのです。素敵。

 

最初の一週間は感動の連続

補聴器センターから外へ出ると、

まるで異世界からやってきた人のように、驚きの連続でした。

 

自動車の走行音の大きさに驚き、

すれ違う人達の会話が聞こえることに驚き、

ざわざわ、がやがや

無音になる瞬間なんて、一瞬たりともない!!!

 

電車の中の音に驚き、

ドアの開閉時のブザーの大きさに驚き

 

とにかく驚きまくる🤣

 

家に帰ったら帰ったで、家の中のありとあらゆる音に驚く。

換気扇が回る音

加湿器の音

手をこすり合わせる音

・・・今まで聞こえていなかった音が

たった4年の間に、忘れていた様々な音が

頑張って聴こうとしなくても、どんどん耳に飛び込んでくる。

 

一番衝撃だったのは、

寝室の壁掛け時計の秒針が無音じゃなかったこと!!!!

本当にびっくりした。

無音設計の時計と思って買って、実際に私にとっては無音だったので

「え!?この時計めっちゃ音するやん!!!!」

と夫に詰め寄ってしまいました🤣🤣🤣

 

それに何より、自分の咀嚼音が聞こえるんです!!!

大根サラダのシャキシャキ、

レンコンのきんぴらのシャキシャキ

ずっと、AMSRを聴いているみたい。

音が美味しい。

咀嚼音がちゃんと聞こえるので、

今まで飲み込んでいたタイミングでもかなり音が聞こえる!

おかげで、よく噛むようになりました。

 

そして、すごく幸せを感じたのは料理をするときでした。

水がシンクに流れる音

包丁が食材を切る音

鍋がぐつぐつ煮える音

アツアツのフライパンに食材が入る音

調味料を入れる音

沸騰する音

どの音も、なんて美味しそうな音・・・!!!!!

 

全く聞こえていなかったわけではないけれど

半分くらいは聞き取れていなかった音が

本当に美味しそうで。

料理の音は、幸せの音。

 

今まで聞こえていなかった音がたくさん聞こえる世界。

なんて素晴らしい世界。

 

確かに、ちょっとうるさいと感じる瞬間もありましたけれど

試用期間の1ヶ月、基本的に幸せと感動を噛み締める1ヶ月でした。

もちろんそのまま購入して、現在に至っています。

 

不便な点も勿論ある

そうは言っても、補聴器はあくまで聞こえをサポートする道具。

健常者と同じになる道具ではないので、

カバーしきれない事もあります。

 

私は今装着して3ヶ月経過していますが

脳が、重要な音と、そうでない雑音を判断して調整してくれている!という実感は

あまりありません。

音が溢れている世界にはかなり慣れましたが

それでも、そばで他の音や声が聞こえている中で会話をするのは相当困難です。

(雑音の程度にもよりますが)

 

それから、車や自転車のくる方向がどこか、というのも結構曖昧です。

以前は車が触れる程近くに来ないと気付かない状態でしたので

それに比べたらかなりマシですが

左後方からなのか右後方からなのかは、瞬時に判断出来ません。

 

この辺りは、右耳の聴力がほぼ無いという事も大きいので・・・

上手に付き合っていけたらと思います。

 

脳腫瘍と補聴器をつける経緯の補足説明

補足説明。

読みたい人だけ読んでください😄

 

私は2019年に脳腫瘍(正式名称:聴神経腫瘍)を患い、開頭手術をしました。

聴神経腫瘍と一口に言っても腫瘍の出来る場所や症状は千差万別で

私の場合は、右側の前庭神経(バランスを司る神経)が腫瘍化し

進行が例外的に早く、また脳幹への圧迫も始まっていた為

開頭手術となりました。

 

その後遺症のひとつとして、

右耳の聴力を8割方失うということになったのですが

問題は、元々左耳に軽度難聴があった事です。

補聴器を左につけているのも、これが原因です。

 

小学1~2年生の頃、健康診断の聴力検査で引っかかり、

学校を休んで母親と共に大学病院に行った事はうっすらと覚えているのですが

何が原因で、どういう結果が出たのか

といった事が一切わからないのです(≧ロ≦)

何故ならそのすぐ後に母が癌を患い、3年程闘病して亡くなっているからです。

父は家事育児に参加していなかったので何も知らない状態で

当時の自分の記憶もとにかく曖昧で、頼りにならない💧

 

左耳がちょっと聞き取りずらいけれど

右耳が健常に聞こえていた為、

その後病院にかかることもなく成人しました。

多少の不便はあったのですが

生活にそこまで支障をきたす事がなかったのです。

 

ところが、この度の脳腫瘍により、

健常だった右耳の聴力がほぼ無くなり

聞こえの悪い左耳が頼りになってしまいました。

小学生当時は何故左耳の聞こえが良くないのかわかりませんでしたが

現在は検査の結果、左耳は軽度の感音性難聴と判明しています。

ちなみに、脳腫瘍でダメになっちゃった右耳も、感音性難聴です。

 

 

さてさて、本日は補聴器の感動をお伝えできればと思って書いてみました。

神戸近郊にお住まいの方

トーシン神戸補聴器センター、オススメですよ!

もし行かれる方は、こちら(トーシン神戸補聴器センター : 補聴器クーポン

を印刷して持っていくと、補聴器の電池もらえます!

私ももらいました😄めっちゃ助かる♪

 

☆この記事を書いた人☆
すみれのプロフィール すみれ(ID:sumire365books)
できれば365日読書したい本好き。
かわいい雑貨・手帳も大好き。
色々勉強中です♪